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押し壁(押し壁工法) ![]()
| 「押し壁」ってどんな工法? | |
| 「押し壁」とは読んで字のごとく、“壁を押す”工事です。 商店街や城下町を歩いていると、隣同士の家がわずかな隙間で建っているのを見たことが無いでしょうか? もともとは長屋でくっついていたものを建替えにより切り離した敷地に建てた場合が多いようですが、美濃路街道の場合は清洲越えの時に三間間口(5.46m)で奥行きが25m〜30mのいわゆる“うなぎの寝床”の形をした敷地に各々建てた場合が多いようです。 そんな敷地に建築する場合、「HM(ハウスメーカー)さんですと、土地の横を空けないと工事金額が高くなる」とか「押し壁なんて今時出来ません、鉄骨造ならば...」とお断りされた事例を良く耳にします。 今回の工事は、はじめに外壁を造っておいて、その壁を境界線まで押して行くという木造ならではの昔ながらの大工さんの技術です。 |
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| それでは、クラ設計で行った「押し壁」の工程をご紹介します。(H20.06.14) 施工:河合工務店 | |
| 建替えをする家は昭和45年にやはり「押し壁」で建てられた家でした。 左は3階建ての鉄骨住宅、右は軒高8m程度の倉庫が敷地いっぱいに建っています。 |
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| 解体が終了すると、まさに「うなぎの寝床」の敷地が現れました。 | |
| 「べた基礎」で、境界は測量も行いましたが、もともと基礎があった場所を基準にしています。 | |
| 今回は東西方向共に押し壁(両押し壁)なので、中央部分の土台を先に取付て、足場を組みました。 足場も支えが少ないので丸太で控えを取っています。 |
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| 1回目の建て方です。 足場の内側に壁骨組みを組んでゆきます。 最終的に壁ができる部分から約60cm内側に壁を建てます。 |
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| 骨組みが組みあがるとサッシを取付、外壁を張っていきます。 壁1枚が足場とわずかな部材で支えられているので上のほうはかなり揺れます。 |
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| 足場の一番上から見たところです。 2階部分に見えるのは、東西の壁つなぎ兼資材置き場です。 |
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| 「押し壁」前日に足場がはずされました。 翌日まで強風が吹かないことを祈るのみ! |
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| 「押し壁」当日。 AM9:05 まずは西の壁をレッカーで壁を吊り上げます。 重心を計算して、3点吊りをしました。 |
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| AM9:14 壁が浮いた瞬間です!(レッカーさんが言うには予想以上に重かったそうです) 土台の下についているのは、外壁の水切り金物をつけるために高さ調整してあった桟木です。 壁の自重もあり、あまり長く持ち上げていられないのでこの状態で邪魔なものを取り外していきます。 |
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| 大工さんが横に並んで一斉に壁を押します。 棟梁の指示で一気に壁が押されていきます。 |
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| AM9:19 壁を持ち上げてから約5分で予定の場所まで「押し壁」しました。 |
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| AM9:38 ゆっくりおろして土台を金物で接合します。 これで一段落ですが、レッカーが外されると支えが何もない状態で足元の一部しか止まっていないので、一番不安定な状態になります。 |
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| 引き続き、東の壁を「押し壁」しました。 AM10:35 東の「押し壁」も終了し、早速中央部分の柱・梁を取付てようやく一安心です。 |
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| 平屋部分の壁も移動し、AM11:20全ての「押し壁」が終了しました。 |
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| 「押し壁」建て方初日終了は2階の梁を一部取付たところで終了しました。 | |
| 2日目の様子です。 屋根の野地板と張っています。 この後、防水シートを張って建て方は終了です。 |
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| 都市部では少しでも敷地を有効活用するため、ビルが隙間無く建っています。 その技術を応用して、このような敷地にも鉄骨造やRC造が隙間無く建つことが多いですが、昔ながらの街並みを考えると「どうかな?」と思うことがあります。 「押し壁」は狭い敷地に家を建てる日本の技術であり、伝統であるとクラ設計は考えています。 大工さんの高齢化が進む中、今回の工事には若い大工さんも多数参加されご協力頂きました。 又、今回の「押し壁」をご見学された“美濃路街づくり推進協議会”の会長も「これほどの両押し壁は初めて見た」とのことでした。 クラ設計では工務店と共に、このような日本の技術・伝統を大切にしてゆきたいと考えています。 |
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