国産材で建てる憩いの住まい

100人に、たったの1人。

今、住宅を建てる事を、考えている人が100人いるとしたら、木造は85人、鉄骨は10人、コンクリートは5人ほどです。85人の木造を考えている人のうち、国産材で建てようと考えている人は12人です。そのうち、天然乾燥材で建てようと考えている人はたったの1人です。しかし、100年前に住まいに使用されていた木材は、ほぼ100%国産材で100%天然乾燥でした。また、 国宝に指定されている建物に使用されている木材は、(新月期に伐採され?)天然乾燥されたものです。

住まいを建てるなら、もう一度、真剣に、木材について考えてみませんか?

ご自身の住まいを支えている木材をご存知ですか?

一昔前、最高の住まいは、土台は栗、柱は桧か栂、梁は松といわれました。現在住まいに使用される木材は、樹種を示す言葉の前に殆ど「米」がつきます。要するに輸入材ということで、住宅用の木材は約8割が輸入材です。近年は丸太の輸入から製材された加工済みの輸入が増えているようです。お施主様によほどのこだわりが無い限り、住まいの軸になる木材は輸入材(人工乾燥材)が選択されています。国内でも価格が安い輸入材に対抗する為に、伐採時期や乾燥方法など林業の基本であった伝統を無視し、乱伐や人工乾燥等、とにかく早く大量に出荷する形態が取られています。

天然乾燥と人工乾燥の違いとは?

右の写真は天然乾燥材(右)と高温による人工乾燥材(左)の比較写真です。
割れに注目して下さい。右の天然乾燥材は中心に割れは起きていませんが、外側(材上側)に割れが起きています。左の人口乾燥材には、外側に割れが起きていませんが、内部に割れが発生しています。このような内部の割れは「内部割れ」といい、木材の強度に問題が生じます。天然乾燥材の外側の割れは、強度的に問題ありません。

「内部割れ」が発生する理由は、木材を高温で乾燥させると外側から乾燥していきます。ですが、内部は外側と比べるとあまり乾燥しません。その差が大きくなると外側の材が内側を引っ張って写真のような内部割れを起こしてしまいます。

内部割れを発生してしまった人工乾燥材。内部割れは木材の強度に大きな影響を与えます。

内部割れを発生してしまった人工乾燥材。内部割れは木材の強度に大きな影響を与えます。

*天然乾燥を行うことのメリット

  • 乾燥におけるCO2排出はほぼゼロ
  • 内部割れの可能性における強度的不安はなし
  • 色、艶、香りが良い(フェノール成分の流出を防ぐ)

*天然乾燥を行う事のデメリット

  • 長い年月(1年以上)の熟成期間が必要
  • 人工乾燥の様に、一定の含水率にしたり、極端に含水率を下げたりすることができない(木それぞれに固体差がある為)
高温乾燥(80度で3日間程)させた材は場合によっては写真の様に焼け焦げたようになります。

高温乾燥(80度で3日間程)させた材は場合によっては写真の様に焼け焦げたようになります。

屋外で半年程乾燥させた材は、後の半年を屋内でゆっくり熟成させる。

屋外で半年程乾燥させた材は、後の半年を屋内でゆっくり熟成させる。

「木材は水分が無い場合には常温で1000年間かかった老化は、70度なら200日間、100度なら10日間の変化に相当する」 (引用元 昭和47年発行「木の文化」小原二郎著)
「自然乾燥よりも高温乾燥の方が多くシロアリの害を受けている」 (2009年8月発行「木の建築」抜粋、木の建築フォラム発行)

「新建ハウジング」(2010年8月20日の記事)
などの書籍にも天然乾燥の良さが書かれています。

呼吸し有害物質をろ過する木材。

呼吸し有害物質をろ過する木材。

一立方メートルのセルロース(木材の構成物資の主要成分)には、約600万平方センチメートルもの創造を絶する「内表面」があります。言い換えるなら、セルロースがいっぱい詰まった木製のサイコロの中には、庭付き一戸建ての家が入るほどの平面(約600平方メートル)が隠されているのです。そして木材はこのような微細な構造を持っているため、建材として用いると、無数の菅と空洞部が空気フィルターや水分を貯蔵するスポンジのような働きをしてくれます。木材は空気中の湿気を吸ってその水分を蓄えたりはき出したるするだけでなく、空気中の有害物質やにおいを吸収・ろ過し、空中の電荷を減少させることもできます。
そしてわたしたちはこのような木材と、嗅覚や触覚、味覚、視覚を通じてさまざまな接点をもつことで、微妙なレベルで住みやすさ、信頼感、くつろぎ、活力、安心感などを味わうことができます。

ある実験で、0.4平方メートルの表面積を持つ木材板は、三時間のうちに、体積一立方メートルの空気中に存在するホルムアルデヒドの濃度を、1.11ppm(たとえていうと、喚起しない場合、タバコ25本文の煙分に相当)から0.1ppmまで引き下げることができました。これは最初の濃度の12分の1まで下がったことになります。
無垢の木材はその呼吸によって、湿度と同様に電気物質の濃度を下げて、われわれが心地よく、快適で健康的だと感じる濃度領域に保ってくれるのです。
しかし、木材にペンキやラッカーを塗ったり接着剤を大量に使用したりして、その表面をふさいでしまば、湿度調整の機能と同じように室内換気の機能もうしなわれてしまいます。
著 平成 年 発刊

呼吸し有害物質をろ過する木材。

3ヶ月の「葉枯らし乾燥」

木は伐採すればすぐに木材として使用することができるわけではありません。水分や養分を抜き取るために乾燥させる必要があります。 「葉枯らし乾燥」は、伐採した杉を枝葉をすべて付けたままの状態で山林に3ヶ月以上放置し、自然乾燥させることです。杉は伐採されても枝葉はまだ生きており、杉本体に残っている水分や養分を使って光合成を行います。 光合成ができるだけの水分や養分がなくなるまで杉をゆっくりと天然乾燥させ、含水率を一定値まで落とすことで、収縮や反りといった「狂い」が少ない、安定した木材にできます。葉枯らし乾燥は杉に与えるストレスが少なく、腐朽菌の活動を防止する役割も果たせる乾燥法なのです。

3ヶ月の「葉枯らし乾燥」
製材された木材はゆっくりと天然乾燥され品質と付加価値を高めます。
製材された木材はゆっくりと天然乾燥され品質と付加価値を高めます。

製材された木材はゆっくりと天然乾燥され品質と付加価値を高めます。

新月伐採木

昔から月の満ち欠けによって地球そして生物はその影響を受けて今日に至ってきました。潮の満ち干き、人の出産やサンゴの産卵など…。そして、月は木にも関係しているのです。
月と木の関係は、機能性や効率を追い求めた現代社会で忘れ去られようとしていましが、。古(いにしえ)の知恵を蘇らせたのはオーストリアのエルヴィン・トーマ。その著書「木とつきあう知恵」によって紹介されました。木は月のリズムによってその生命活動を変化させており、最適な時期に伐採をすると、デンプン質が少なく、腐りにくい、カビにくい、狂いにくいといった特性が得られ、色ツヤの良い、丈夫で良質な木材になります。実際、国宝「法隆寺」は新月伐採の木で建造されたという言い伝えもあるとか?
天竜T.S.ドライシステム(協)では、研究結果や、新月伐採に賛同する方々のご助力により、2003年から、新月を過ぎ満月までの、月の満ちてゆく期間の伐採をやめました。(左図)これは体験的に新月伐採によって、虫害や腐りが少なくなったと感じたからです。
言い換えれば、下の写真、右側のようになる可能性のある材木は提供致しません。

新月伐採木
左は新月前日に伐採した杉。右は満月前日に伐採した杉。

左は新月前日に伐採した杉。右は満月前日に伐採した杉。

杭にして一年半の間打ち込んだ結果、右はシロアリに食べられていたが、左は際立った変化がなかった。

杭にして一年半の間打ち込んだ結果、右はシロアリに食べられていたが、左は際立った変化がなかった。

伐採時期の履歴証明/トレーサビリティ

T.S.DRYでは、出荷する天竜杉の一本一本に、伐採者、素材責任者の顔写真が付いた「出荷証明書」のラベルを貼って管理しています。現在ではさらに緻密な管理体制を取り入れ、バーコード管理やコンピューターを駆使したトレーサビリティ管理も開発中です。こだわりの管理方法を徹底させた、身元の確かな木材をお届けする。この取り組みがT.S.DRY最大の特徴であり、幅広く支持いただいている理由です。全ての材がどんなに小さな材料になっても何処に生えていて、誰が加工したかがわかるようになっていますので、1本1本について「出荷証明書」の発行が可能です。

伐採時期の履歴証明/トレーサビリティ
伐採された木材は、貯木場で一本一本日付を記載されたタグを付けられ管理されます。

伐採された木材は、貯木場で一本一本日付を記載されたタグを付けられ管理されます。

出荷証明書が発行できます。

出荷証明書が発行できます。